motti diary

気の向くままに思った事を書いてます。

映画「万引き家族」日本の様々な問題を集約した傑作

最近面白い映画が盛り沢山なので暇が出来たら早く映画を見たくてたまらない。そして,今回はどうしても早く見たかった。映画です。

カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞した
是枝監督の「万引き家族」です。
カンヌ映画祭の審査員も満場一致でのパルムドールです。日本の映画が最高賞を受賞するのは日本人としては誇らしいですね。先行上映で見てきた感想です。

血の繋がりがない疑似家族が生活が困窮しているため万引きをしながら暮らしていた。しかし、悲壮感はなく、みんな笑顔で日々の生活を送っていた。
そこから、ある事件をきっかけに疑似家族という共同体が崩れていくという物語です。ネタバレになってしまうので詳しい事はあまり書きません。

まず、俳優達の演技が素晴らしい。ドキュメンタリーを見ているような自然な演技は物語に入り込めるので違和感なく見れました。特に樹木希林は演じているのかいないのかさえわからないくらい馴染んでいる台詞があるとは思えないほど自然でした。
他の俳優達も良かったです。是非映画館でみてください。

この映画の根底にある日本の闇、万引き、不正時給、幼児虐待、格差社会、などの今の日本社会における問題が描かれています。ある著名な人は「日本の恥を晒すな、犯罪の手順を映画で教えるな。」と言われた方もいました。光があれば闇があります。
今の日本を表す映画があってもいいじゃないか!
賛否両論はありますが私は感動したし言葉ではいい表せないほど深い映画でした。